畜産コーナー&相場
牛・豚・鶏肉の動き(相場)
平成28年6月以降の相場情勢(豚肉)
2016-06-17
国産豚肉、特にウデの状況ですが、引き材の中でも特にひっ迫傾向にあります。
1. 輸入チルドが割と潤沢に入庫している中、また、先々も特別な支障が見
えない環境でなぜこんな“相場高(予測に対して異常な状況)“になっ
ているのか?ひも解くと、引き材確保に買いが入り、ロース、肩ロース
、バラ等は余剰状況になっているのと、季節ギフトの確保も拍車をかけ
ています。
2. 市場では量販店含め芳しくない状況が8月まで、特に6月は更に落ち込
みが激しいと思われます。
3. 出荷が少ないとはいえ、売れてない環境でなぜ買いが入っているか?を
鑑みると、一部量販の産地指定を確保するため集中買いが入り、そこで
買えない業者が他市場へ急遽押しかけて勢いをつける為必要以上のひっ
迫感が出ていることが予想されます。
4. 6月1日の全国屠畜数が6万を割り5万3千頭と落ち込んだ影響は
600円を上回る相場を確固なものにしています。そんな中、大阪が控
えめな相場を出しているのが、若干の救いに思えます。