たまごコーナー・相場
鶏卵相場
2024年1月の鶏卵情勢
2024-01-20
・鶏卵の生産動向
- 餌付け羽数は前年比98.9%で、東日本は105.3%、西日本は91.7%となりました。
- 昨年の鳥インフルエンザによる強制淘汰がされた時期に対して98.9%の餌付されている事は鶏卵の余剰を招く原因の一つになっています。
・供給面 - 供給面は、生産調整の動きが見られるようになりましたが、未だ需要を供給が上回る状況が続いています。
・配合飼料価格動向 - 配合飼料価格は、令和6年1~3月期に対して約2,800円/トンの値上げとなりました。
・消費動向 - 家計消費量は回復しきらず、季節的需要期である11月となっても家計消費量は回復しきらず、13か月連続で前年比を下回る結果となりました。
・業務・加工動向
- 外食全体の売上は、前年比109.8%、令和元年比109.7%とどちらも109%越えで推移しました。
- 現状の余剰卵の処理を加工処理に期待したいですが、どちらのメーカーも十分な仕入れが確保できていて、プラスで割卵する余力は無いと思われます。
・小売動向 - 全国コンビニエンスストアの売上高(既存店ベース)は9,093億円(前年比99.9%)で、日本チェーンストア協会が発表した令和5年11月の売上高(既存店ベース)は、11,287億円(前年比103.7%)となり前年実績を上回りました。
・価格動向
- 令和5年12月の東京相場の月間平均は、Mサイズ247円(前年比△37円、前月比△7円)となりました。
- 今シーズン発生した鳥インフルエンザ、また能登半島地震による供給への影響は限定的でした。
- 全体的に年末年始に向けた需要の盛り上がりに欠け、荷動きは想定より鈍い結果となりました。
- 令和6年の初市はMサイズ180円(下落額65円)でスタートしました。
- 供給面では鳥インフルエンザからの生産復帰がさらに進み、需要面では加工筋の需要回復に時間を要すると考えられることから供給過多の継続が見込まれます。
- 今後の相場展開は弱含みを予想します。